WordPressサイトヘルスを活用してサイトを健全に保つ方法

WordPressには、サイトの状態をチェックし、健全に保つための「サイトヘルス」機能があります。これは、管理画面の「ツール」→「サイトヘルス」から確認できる便利な機能です。しかし、ここに「致命的な問題」や「おすすめの改善」といった項目が表示されると、ちょっと不安になりますよね。

そこで今回は、WordPressサイトヘルスの基本と、問題が表示されたときの対処方法を具体的に解説していきます!

1. WordPressサイトヘルスとは?

「サイトヘルス」は、WordPressサイトのセキュリティやパフォーマンスを診断する機能です。主に以下の2つの指標で評価されます。

  • サイトヘルスステータス: サイトの健康状態を「良好」「改善が必要」などの評価で表示。
  • サイトヘルス情報: サーバーの設定やプラグインの状態など、技術的な詳細情報を確認可能。

この機能を活用することで、サイトが安全に運営されているか、改善が必要な点がないかを簡単にチェックできます。

2. 「致命的な問題」が表示された場合の対処法

「致命的な問題」と表示されると、サイトの動作に深刻な影響を及ぼす可能性があります。以下、よくある問題とその解決策を紹介します。

PHPのバージョンが古い

問題の概要: 「PHP のバージョンが古いため、サイトのパフォーマンスやセキュリティに悪影響を与える可能性があります。」

解決策:

  1. サーバーのコントロールパネル(例: cPanel、Plesk)にログイン。
  2. 「PHP バージョン管理」などの項目を開き、**推奨されている最新バージョン(例: PHP 8.1以上)**に更新。
  3. 更新前に、プラグインやテーマの互換性を確認。

REST API に問題が発生

問題の概要: 「REST API リクエストが失敗しました」などのエラーが表示される。

解決策:

  1. プラグインを一時的に無効化して、影響しているものがないか確認。
  2. **サーバーのセキュリティ設定(ファイアウォール)**が原因でないか調査。
  3. テーマやプラグインを最新バージョンに更新

スケジュールされたイベントが機能していない(WP-Cron)

問題の概要: 「サイトがスケジュールされたタスクを適切に実行できません」

解決策:

  1. wp-config.php に以下のコードを追加し、手動でCRONジョブを設定:define('DISABLE_WP_CRON', true);
  2. サーバーの「cronジョブ」機能を使って wp-cron.php を定期的に実行(例: 5分ごと)。
  3. wp-crontrol プラグインを使って、スケジュールの問題を診断。

3. 「おすすめの改善」をチェックしよう!

「おすすめの改善」は、必ずしも今すぐ対応しなくても良いですが、サイトのパフォーマンスやセキュリティを向上させるための重要な指摘が含まれています。

🔹 キャッシュの設定を見直す

問題の概要: 「オブジェクトキャッシュが無効です」などの表示が出る。

解決策:

  1. WP Super CacheW3 Total Cache などのキャッシュプラグインを導入。
  2. サーバー側で「OPcache」や「Memcached」が利用できるか確認。

🔹 未使用のプラグインやテーマを削除する

問題の概要: 「非アクティブなプラグインが複数あります」

解決策:

  1. 使っていないプラグインやテーマを削除(インストールしたままだと、セキュリティリスクになることも)。
  2. どうしても保持したい場合は、定期的に更新

🔹 SSL証明書の有効期限を確認

問題の概要: 「SSL証明書が期限切れに近づいています」

解決策:

  1. サーバー管理画面でSSL証明書の更新手続きを実施。
  2. Let’s Encryptなどの無料SSLを利用している場合、自動更新設定が有効か確認

4. 定期的なメンテナンスでトラブルを防ぐ!

サイトヘルスを活用するだけでなく、以下のポイントを押さえて定期的なメンテナンスを行いましょう。

バックアップを取る(プラグイン例: UpdraftPlus)
WordPress・テーマ・プラグインを最新に保つ
不要なプラグインやテーマを削除する
定期的にサイトヘルスをチェックする

まとめ

WordPressの「サイトヘルス」は、サイトの安全性やパフォーマンスを維持するための重要なツールです。表示された問題に適切に対処し、定期的なメンテナンスを行うことで、安定したサイト運営が可能になります。

ぜひ、この記事を参考にして、サイトの健康管理を実践してみてください。